「Sweet & Lovely」
Shuji Atsuta meests Yoshiaki Miyanoue
(2000年)
参加アーティスト
Shuji Atsuta (trumpet)
Yoshiaki Miyanoue(guitar)
Yuzo Yamaguchi(bass)
Shinnosuke Takahashi(drums)
曲名リスト
1. Taking a chance on love
2. Fascibathing rhythm
3. Sweet & Lovely
4. One note Samba
5. Here's that rainy day
6. East to West (Yoshiaki Miyanoue)
7. Georgis
8. I found a new baby
9. Round about midnight
10. Cherokee
ライナーノート

 本作品はジャズギター界の雄、宮之上責昭との共作である。そもそも熱田と宮之上の出会いは、1983年、熱田の初リーダ一アルバム「アイ・リメンバー・クリフォード」に営之上が参加したのがきっかけ。その後、毎年のように宮之上率いる「スモーキン」を島根こ招いてコンサートを開き、自ら客演して宮之上との交友を深めていった。「熱田さんの歌心溢れるプレイが大好き」と宮之上は語る。2人のインタープレイを前面に出すために、今回のレコーディングには敢えてピアノを排した。
 また、宮之上は、曲によってガットギターに持ち換え、効果的なサウンド作りを試みている。強力なリズムセッションも忘れてはならない。ベーシストは、長年、宮之上と活動を共にしてきた山口雄三。決して派手ではないが趣味の良いランニングとソロは、同業のベーシストからも一目置かれている存在。そしてドラマーには、注目すべき新鋭、高橋信之介。繊細にして的確なビ−トを刻み、弱冠21才とは思えない程、完成されている。熱田の、人間味溢れる表情豊かなソロ。そして、宮之上の華麗なテクニックと随所に光るバッキング。この作品は、実に見事に2人の個性を引き出した、紛れもない「傑作」だ。  選曲もバラエティーに富んでいて、思わず最後まで一気に聴き入ってしまった。しかし、また最初から聴き返したくなるのだ。今度はウイスキーを片手に。

ジャズ評論家 佐藤 博   (ライナーノーツより)

メモ
スイングジャーナル10月号 録音評で 今月のベスト・アルバムに選ばれました。

都会にあるスタジオ録音の泣き所は遮断の困雑な外部騒音である。 本作は秋田にあるプライベート・スタジオで収録された。スタジオの静けさは演奏の中にも聴き取れる。いささかも濁りのない音場の響きのなか、ギター・トリオとtpのユニットがソロと合奏にわたりサロン的にスタンダード曲を展開する。マイク・セッティングが完璧に近く、ギターの弦が揺れ動く様やtp開口部からほとばしる音のスピード感に加えベースの低域感やドラムスの強弱感など、聴き応えがあった。(長澤)

(スイングジャーナル10月号 録音評より)