12月号
2001年 12月号 CD オータム・ノクターン発売記念月刊

☆特 集☆
○紅く染まった!? 西日本ツアー
○幻のラーメン屋、佐伯市は本当に猫が少ないのか?
○C.D 「Autumn Noctune」 発売
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 東京都国分寺市本町2-22-2
 きりきりぶらうん内S・F・C事務局
電話 042-325-7999(18:00〜2:00)
 晴れの、好天の中、名古屋を皮切りに、兵庫県加古川、広島県庄原、島根県大社、山口県防府、北九州、博多、久留米、大分県佐伯、高知県、窪川、奈良、松坂と12ヶ所のライヴツアーが終了しました。「どうでしたか?」と言われても、とても一口では言い表せない感動と思い出が、ぎっしり詰まった旅でした。

当初心配でした。というのも宇多慶記高橋信之介も血液型がB型で、僕はAB型。なんか疲れそうな気がして。でも文句を言う事もなく、長い移動にも頑張って耐えてくれました。オルガンを加えたトリオでの演奏だから、楽器が大きくて重く、飛行機はもちろん、列車にも積み込めないから当然車で移動する。会場に着いたら、車から楽器類を出し、ステージにセットアップ。サウンドチェックをして指慣らし。本番の備えが出来たら宿泊先のホテルにチェックイン。シャワーを浴びて軽食をとったら、演奏のスタート。

C.D.「Touchi!」からの選曲を中心に、聴衆を満足させるまで、一生けん命に熱演する。僕らは毎日演奏してるけれど、聴衆は毎日違う。だから決して手を抜かない。(もちろん、それは東京にいる時もそうなんだけど)演奏が終わって、汗を拭う間もなく楽器を片付けて搬出。車にきちっと積み込み、明日の移動に備えておく。それから主催者による打ち上げが始まる。

僕のバンドは原則的に演奏が終わったらプライベート。ずーっと僕にメンバーが付き合う必要もなく、疲れていれば勝手にホテルに帰ってもいいし、お酒を飲んで余韻に浸るのもいい。要するに、翌日の演奏に差し支えなければ自由なのだ。でも、主催者のスタッフ達とお話しもしたいし、久しぶりに会うファンも大勢いるから、ついついメンバーも、時間を忘れて、この打ち上げで盛り上がる。僕の場合、毎日6時間の睡眠だった。

ほとんどの場合、ホテルのチェックアウトタイムにロビーに集合して、次の目的地に向かいます。この連続です。移動に8時間も費やした所もあったけれど、信じられないほど皆んな、元気で、パワフルに演奏できた理由は、美しい大自然の紅葉の中をドライブする快適さ、美味しい地元の料理に舌鼓を打つ事に加え、何よりも、僕たちの演奏を楽しみに待っていて下さるファンの前で演奏できる事、これが一番、僕達のパワーの源になっていたに違いありません。

ライヴの感想をホームページの掲示板に投稿してくれて、熱いメッセージもたくさんいただきました。主催者、応援してくれた。S.F.Cの皆さん、ありがとうございました。無事帰京しました。そしてツアー中、1日も雨に降られませんでした。 マジック 

 ツアー中、大分県の佐伯市で、15年振りに「幻のラーメン」を食べました。昔から混んでいたものの、並ばなくても食べる事が出来たのだけど、現在は、おじさんが、おじいさんになったせいか、営業する日は土・日だけ、しかも午前10時過ぎから昼までのたった2時間。ラッキーな事に、僕達はこの日に当たった。

昔からエピソードの絶えない店で、豚骨臭が強力で、いつの日か「猫が入ってる」との噂が立ち、街中に広まったため、保健所が見に来たりした。猫が入ってるかもしれなくても、美味しいので皆んな食べるそうだ。ある時客が「猫が入ってんのか?」と冗談っぽく おばちゃんに言ったところ、ひしゃくで湯を「ピッ」とかけられたそうだ。近所付き合いの、全くない、とても恐い夫婦だそうだ。今では、そのおばちゃんは、体調がすぐれず、二階で寝たきりらしい。

10時過ぎに、シャッターの降りた店の前には行列。20分を過ぎたところでシャッターが少し開く。と、何やら常連らしき人がシャッターを全開にし、店の屋号の入った提灯をぶら下げ、すかさずカウンターへ急いだ。ラーメンを注文している。この間30秒。あっけにとられた僕達は、このままでは閉店まで食えないと、ようやく注文した。 

あれから15年。この店特有の、暗黙のルールが出来ていたらしい。客の注文をよく聞くと、今食べている分の他に、持ってきたタッパにスープ、麺を別々に注文している。したがって、家で、自分で麺を茹でて食べるのだろう。ほとんどの客はタッパを持参していた。それとは別に、各々 自販機で買った、お茶とかミネラルウォーターを手にしていたのが何とも不思議でした。

待つ事30分、ようやく出来てきたラーメン。大盛りを頼んだ僕と信之介の普通盛りラーメン、スープがほとんどない。いわばスパゲティ・ミートソースを逆さにした感じ。 宇多のはしっかりとスープがある。麺はのびきっていて、素麺をうどんにした感じ。信之介は「これは人間の食うもんじゃない!」と言い、宇多は「美味い」と言う。僕は初恋の人に数十年ぶりで会ったら、あまりの変わり様にガク然とした?そんな感じでした。客が何故タッパを持ってくるのか、ようやく理解する事が出来ました。

おじちゃん、もう、少しボケが入っちゃって、茹で時間がわからなくなってるようです。取材をかたくなに拒んできたこの店でしたが、テレビで「大分県佐伯市に、むちゃくちゃラーメンの美味しい店がある」「中国の、ある都市と同じ店名です。」と放送されてから、忙しくなり過ぎて、現在の超短い営業時間になったのかも。それにしても、月曜から金曜まで何してんだろ? 猫狩り? 

編集後記
 望と共にスタートしたかのように見えた2001年。新世紀になって、浮かれムードになったのも束の間、例のテロ事件。長引く不況と、増える失業率。どうやら来年もずっと続きそうだ。そんな中、生活に追われて、真っ先に失われてしまいそうなのが、音楽。でもその実、とっても大切なのだ。心にも栄養を与えてくださいませ。

 に消えたサリナ・ジョーンズ(voc) のきりきりライヴ。「スケジュールが空いてしまった」と、プロダクションから僕に電話。「んじゃ、きりきりでやりましょう。」という事になったんだけど、キャンセルに。でもライヴはボーカル抜きで決行 12/9(日)