@ 特   集 @ 月刊スモーキン
2002年11月号

事務局 
〒185-0012 東京都国分寺市本町2-22-2
きりきりぶらうん内S・F・C事務局
電話 042-325-7999(18:00〜2:00)
【第一の話】
・もはやマジックではなく「奇跡」!?
・お〜いどこに行くだ!?稲垣護
【第二の話】
・殿の住まい
【第三の話】
・ギターの鉄人技
 
【第一の話】
もはやマジックではなく「奇跡」!?

白糸の滝 違う角度から見る白糸の滝、優雅だ。 木々の紅葉

んなが心から楽しみにしていたその日、日本を二つの低気圧が覆っていました。
天気予報によると群馬、長野県地方の降水確率は70%以上でした。紅葉をゆっくり楽しむ事も、まして夜空に輝く星を見ることなど到底不可能に思えた。

横浜から姉妹で参加してくれたSFC熊沢さんはこう話してくれた。「行き道、碓氷峠にさしかかったら凄い霧雨で一寸先が見えなかった」

誰もがこのダブル低気圧の前には「宮之上マジックも、もはやこれまで」と感じていたに違いありません。

演奏は夕食の前後に分けて計3回ステージ。スタートは夕方4時半からでした。

熊沢さんは話を続けます。
「ところが驚いた事に軽井沢に着く直前から視界が急に開け、雲が切れて青空が広がってきました。信じられないほどいい天気になって鬼押し出しに着く間には浅間山の美しい景色と山々の紅葉を存分に楽しむことが出来ました」

浅間山 鬼押し出し 照月湖
自然が一杯の遊歩道
浅間牧場からの眺め
色づく木々、最高の季節と天気に恵まれた。

くして10月26日(土)、一泊で行われた北軽井沢「ペンション・ブロードウェイ」のライブには東京や横浜などから大勢のファンが参加して〈好天に恵まれ〉盛大に行われました。

天気予報にもプライド?があるとみえて、確かに雷を伴う大雨を降らせました。しかしその時間は室内で行われているライブコンサートの真っ最中でしたから全く影響ありませんでした。

白熱、そしてリラックス。何しろ「家に帰らなくていい」ライブですから、本当にゆっくりとファンの人たちとお話しすることが出来て、交友を深める事が出来ました。

演奏が終わって皆それぞれ各自のペンションに帰る頃、さっきまでの雨はとっくに上がって、夜空には満天の星が眩しいばかりに輝いていました。

参加してくださった大勢の皆さん、ペンション「ブロードウェイ」様、ありがとうございました。

そして今回参加できなかった皆さん、是非来年はいらして下さい。また「宮之上マジック」いいえ、「宮之上ミラクル」お見せします。

いよいよ演奏のスタート。演奏者も聴衆もリラックスしている。 道場生の昆真樹、そして佐久の歯科医、樫山英人も加わってのギターバトル。ドラムスは僕です。 元弟子、ペンションのオーナー、水野雅彦も飛び入り参加。これもペンションライブならではのセッションだ。

お〜いどこに行くだ!?稲垣護
野めぐみ(voc)や太田耕平(ds)は初めての参加でした。演奏開始が早い事もあるし、道に迷うといけないのでバンドのメンバーは早めに到着する事になっていました。

実際、彼らが北軽井沢に到着したのはお昼前でした。仮眠を取っていた太田の携帯に稲垣護(b)から電話があった。(本来なら僕に連絡するのでしょうが、僕の携帯はJフォンで電波が悪く、北軽井沢では使えませんでした。ペンションの電話番号もメモしていなかったようです)

太田「さっき稲垣さんから連絡があって、ようやく都内の渋滞を抜けて談合坂サービスエリアにいるそうです」
ああそう。ん?何?談合坂?!僕は一瞬目の前が真っ暗になりました。

どうして談合坂なんだ?どうして中央自動車道なんだ?稲垣は一体どこへ行くつもりなんだ?名古屋か?

軽井沢は関越道から上信越道だろう!まして彼の住んでいるところは千葉の松戸だ。外環から関越はすぐじゃん。。。。。
彼は去年もここに来ているはずだ。一体どうしちゃったんだろう?

不安で一杯になった。というのも彼は携帯電話というものを持っていないからだ。
だからこちらから連絡する術がないのだ。
僕らにはひたすら彼が(間違えた!この道じゃない!)と気付くのを待つしかなかった。

演奏開始の4時半が刻々と近づく。しかし稲垣はまだ到着していない。僕達のファンだけだったら「少し待ってて」とお願いする事も出来たかもしれないけど、当日券だけ買った地元の方もいました。覚悟を決めて大野と二人、デュオからスタートするつもりで準備をしていた4時25分、その時、「おはようございます!」と稲垣が到着。ぎりぎりセーフで間に合いました。
彼に言わせると「ただの勘違い」・・だそうです。ははは。


先ほども述べたように彼は千葉県の松戸に住んでいます。それで僕がホームグラウンドとしている西東京・多摩エリアへは東から西への大移動になります。車の渋滞にハマって「きりきり」のライブに遅刻する事もしばしば。

それで彼を《多摩地区に引越しさせる会》を発足させようとしたんですが、どうしても松戸が好きらしく、意志が固いので無理そうでした。
それならば《稲垣護に携帯電話を持たせる会》を発足したいと思います。会員になって下さい!

【第二の話】
殿の住まい
の前は公園のような木々に覆われているので、朝、けたたましい鳥の鳴き声で目覚める事もしばしば。遠くに富士山が見えて、風呂上りなど、裸でベランダに出る事も出来る。
少し歩けば自然の湧き水がいたるところから出ていて、夏は蛍の鑑賞も出来るしワサビ田まである。

これはどこか日本の田舎にバケーションに行ったのではなく、都心から車で30分、皆がうらやむ環境に住んでいるのは僕です。本当に自分でも(いいところに住んでいるな)と思います。あっ、誤解なさらないで下さい、環境だけです、素晴らしいのは。

きりきりぶらうんが国分寺にあるので、よく「宮之上さんは国分寺にお住まいですね」と言われるんですが、実際はお隣、小金井市なのです。といっても道路一本挟めば三鷹、そして武蔵野市なんです。

家の近くには国際基督教大学、武蔵野公園、野川公園、多摩墓地などがあって、散歩やレクレーション、また春の桜には事欠きません。

もし引越しを考えていらっしゃる方、小金井近郊は穴場ですぞ。西武多摩川線沿線!
ポイントでしょう。

めったに話さない僕の「プライベート」の一面をお話しちゃいました。何?来た事あるって?飯食った?泊った事も?・・・・・なんだつまんねー。

第三の話
ギターの鉄人技
ここでは皆さんから要望の多かった、僕、宮之上のギター演奏に於ける「いろいろな奏法」について紹介したいと思います。
 
1〈親指奏法〉
これは言うまでもなくウエス・モンゴメリーの用いた代表的な奏法です。
ピックを使わないから暖かい音が得られる反面、親指による弦のアップダウンという大きなリスクを伴います。そればっかり考えて10年くらい練習すれば誰にでも弾ける様になります。
[参考CD=宮之上のCD全部]
 
2〈オクターブ奏法〉
これはウエス・モンゴメリーの代名詞とも言える奏法です。1弦3弦、2弦4弦、3弦5弦、4弦6弦で1オクターブ離れた音を、他の弦をミュートしながら親指一本で大きなストロークで弾きます。これは親指奏法との一体化でこそ本領を発揮できます。
[参考CD=宮之上のCD全部]
 
3〈ハンマリング・プリングオフ奏法〉
これが「どうやったら左手一本だけで音が出るの?」というよくある質問の答えです。
左手の指で弦を叩く様にして音を出し、そのまま指にひっかけて弾きます。
この奏法は「痛い」のさえ我慢して練習すれば誰でも弾ける様になります。
[参考CD=北村英治・宮之上「デリバリー」黒いオルフェ]
 
4〈タッチ奏法〉
以前スタンリー・ジョーダンというギタリストがこの奏法を駆使して一世を風靡しようとしたので有名になった奏法です。
ところが僕は彼の出現するはるか前にこの奏法を使っていました。
右手で弦をタッチして音を出します。
[参考CD=「ライブ・アット・ザ・きりきりぶらうん」Going Out Of My Head]
 
5〈右手左手バラバラ奏法〉
これは3と4の合わせ技。右と左、違う音符、タイミングをそれぞれ弾くわけですからかなり難しいと思いますが、うまくいけば二人で弾いているように聴こえます。
[参考CD=「Me MySelf & I」Caravan]
 
6〈バイオリン奏法〉
ギターのピックガードに付いているボリュームつまみに右手小指を引っ掛けておき、ボリュームを0にしといて弦を弾いてからボリュームを上げるとバイオリンのような音が出ます。
ギターでもピアノでも、物理的には弾いた瞬間の音が一番大きくて、だんだん小さくなっていきますが、この定義が根本的に覆ります。音はボリュームをコントロールする事によって小から大へとなるのです。とてもインパクトのある奏法ですが、聴こえてくる優雅な音色とは反対に、忙しく腕を動かさないと出来ないテクニックです。
[参考CD=「ブルースランド」M.Y Blues]
 
7〈全弦トレモロ〉
トレモロは普通、1本か2本の弦をピックで「トゥルルル」とやりますが僕はこれを全部の弦で行います。
ギターでピアノスティックなサウンドが得られるのでこの奏法をよく用いますが、動きが大きく、とても疲れます。酸欠になって倒れそうになる事もありますがいい音楽のためです。
 
8〈板前奏法〉
庖丁を握っていてふと思いついたんです。この技をギターに活かせないかと。
ギターをまな板に見立てて、右手人差し指を庖丁のように弦の上をトントンと・・・
[現在考案中です]