ウェスとの共演でお馴染みのN.Y在住の名ドラマー、ジミー・ラブレイスさんと私
が去年共演したのを覚えていることでしょう。
そのジミーさんの紹介で、シアトルに住むマイケル・ホワイト(vio)という方から
電話がありました。
レスリー・チャンというボーカルとピアノをやる奥様と一緒に日本で演奏する事に
なったので、バックを勤めるギタートリオを探していたらしいのです。
場所は渋谷「JZ・BLAT」。
一時この店は高級ジャズクラブとしてオープンして、私のバンドSMOKIN’でも
何度か出演しましたが、ジャズクラブとしては採算が取れなかったらしく、
最近ではイベント系のジャズと、週末にはいわゆる発音の違う「くらぶ系ミュー
ジック」の拠点となって若い男女で賑わいを見せているようです。
このマイケル・ホワイト(vio)さんは現在72歳、こんなに高齢でありながら、
この「くらぶ系ミュージック」界に於いてはカリスマ的な人気があるそうで、
今どきのレゲエ風の髪型や、寒くないのに「毛糸の帽子すっぽり系」の若者などから
しきりにサインを求められていました。
この日の演奏はというと、スタンダードナンバーやボサノバの曲が中心でした。
クラブ系の音楽など私に出来るはずも無いので当然ですが。。。
確かに長年演奏してきただけあって、彼のバイオリンの音色は美しく、叙情的でし
た。
しかしながら、その音楽は私達の演奏するジャズとはおよそかけ離れたものでした。
彼らの私達の演奏に対する注文は「そこはフェードアウトでだんだん消えていくよう
な・・・」とか、「波が打ち寄せるように・・・」などでした。
ゴリゴリのジャズではなく、ややもすると環境音楽的な要素も感じました。
驚いた事に、それまでホールで男女乱れて踊っていた若者達は、このマイケル・ホワ
イトのショータイムの始まる時間になって紹介のアナウンスが流れると、自発的にス
テージの周りに円陣を組んで座りました。
私にはこの音楽がどうしてこんなに人気があるのかということもさることながら、
今まで踊っていた若者が円陣を組んでまで熱心に耳を傾けているかも謎でした。
う〜〜ん、やっぱり不思議だ。。。
これは「感性の違い」と言ってしまえばそれまでかもしれないけど、私がもろジャズ
の世界にズッポリと浸かっているので、ひょっとしたら周りのことが見えなくなって
いるのだろうか?これがいい音楽なのか?こういう音楽が人気なのか?では私が常日
頃演奏しているのは一体何なんだ。。。
お〜っと危ない危ない!その手には乗らないぞ。。。自分の演奏している音楽は最高
なんだ。。。
もしこの若者にSMOKIN’の演奏を聴かせたらきっとぶっ飛ぶに違いない!
考えてもみてください、英語で通じない発音の「くらぶ↑」の方がトレンド?
それって変ぢゃね??
でもはっきり言えることは、今一番のトレンドは「倶楽部」。そう、「倶楽部みやの
うえ」に入ること。(結局そこに来たか)
そう自分に言い聞かせたこの日のライブでした。
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