☆特 集☆
スモーキン1999年7月号
(1)世界一のべーシストの死
(2)ジャズドラマー高橋信之介、スモーキンのレギュラー決定
(3)大盛況西日本ツアー
(4)うるさいのはSFC?!

住所 〒185-0012東京都国分寺市本町2-22-2
    きりきりぶらうん内S・F・C事務局
電話 042-325-7999(18:00〜2:00)

(1)世界一のベーシストの死

(明日からツアーに出発だ!)スモーキンの西日本ツアーに、久し振りに会える地方のS・F・Cの顔を思い浮かべて胸躍る、まるで小学校の遠足前日のような気持ちは、かかってきた電話の音までであった。ロサンゼルスからの電話は、「アンディ・シンプキンスが亡くなった」というのである。胃癌だったそうだ。言葉になりません。 僕は昔、横田の米軍基地で演奏していて、特権を生かして、赤坂にあった「山王ホテル」のコンサートのチケットを入手、ロレツ・アレキサンドリア(voc)やハーブ・エリス(g)と一緒に出演していたアンディを生で聞いたのが最初。もちろん、スリーサウンズの演奏にしびれていたから、当時から、最も好きなベーシストだった。その後六本木にあったジャズクラブ「ボディ&ソウル」に出演しているとき、サラ・ボーン(voc)の伴奏者として、たまたま来日していて、演奏終了後に、ふらっと表われて何曲か客演した。彼の指がベースの指板に触れたとたん、重厚な低音のラインはまるで水を得た魚のように縦横無尽に動き、コントラバス命を吹き込むかのようなプレイに誰もが驚嘆した。この時共演した日本の若僧ギタリストの事など、心に留めていなかったであろう。この僕のあこがれのベーシストと再会を果たすのは、北村英治(cl)の主催する。「L.A.ジャズパーティ」であった毎年2月に行われるこのにパーティにアンディ・シンプキンスの名があり、ラッキーな事に彼と毎年演奏することができた。 親交を深めて、僕のC.D.に参加してくれるようにと頼んだところ、2つ返事でOKをもらった。L.A郊外、アンディの家にほど近いホテル「マリオット」に泊まり一人、アレンジの事やソロの事を考えていたらアンディから電話。「明日からワンダフルな演奏を録音しよう!」たった一人、L.Aにレコーディングのため滞在している僕にとって、こんなに励みになる言葉はなかった。「サブウェイ」でサンドイッチをごちそうになった事。アンディの車はボルボで、ナンバープレートに「JAZZ」と書いてあった事。「ケニー・バレルからギターのコードを教えてもらったけど、指が太いから押さえられない」と言って大笑いした事。奥様サンディと一緒に俳優学校へ行っていて、TVコマーシャルに出演した。と言って自慢げに僕に話した事。まるで昨日の事のように脳裏に蘇る。僕はこの偉大なベーシストと何度も共演しただけでなくレコーディングまで行えた事を心から、ラッキーだったと思う。ロン・カーターレイ・ブラウンも素晴らしいベーシストで人気も高い。でも僕にとってアンディ・シンプキンスは、まさに、「マイ・コンセプト」だった。考えてみれば昨年、レコーディング・メンバーでL.A.で演奏した折、前日アンディは倒れ、別のベーシストに変わったのも、体調はこの頃から、良くなかったと察する。そうとわかっていれば「むちゃくちゃブッ飛んだ演奏していた」という今年2月、僕もまた参加しておけばよかったな、一緒に演奏したかったな、と思った。今日C.D.「L.A.コネクション」のボリュームをうんと上げて聴き入った。 アンディが「ミヤ!ワンダフルな演奏続けろよ!」と語ってるようだった。

(2)ジャズドラマー高橋信之介、スモーキンのレギュラー決定

頑張れしんのすけ
最近スモーキンに新旋風が巻き起こっている。昨年12月に中村誠一(ts)のグループで、ほとんどボーヤ的存在としてドラムを叩いていた彼、高橋信之介(20)に初めて会った。誠一さんは「まあまあ叩ける」と言っていた。あれっ??誠一さん気付いていないんだ!僕の耳は宝石の原石か、ただの石コロかを見抜く力が強いのだ。スピード、テクニック、音楽的判断力、どれも今一つ荒削りで頼りないものの、彼はまさに原石そのもの。しかもダイアモンドの。カットの仕方によっては輝きを生かせない事も多多ある。スモーキンのサウンドに早く馴れるようにと横浜エアジンからスモーキン・デビュー。水泳の岩崎恭子はオリンピック村に入ってから、さらに成長し、記録を伸ばし、本番で金メダルを取った。信之介もツアーに同行してから、プレイが信じられないくらい良くなった。

 

(3)大盛況西日本ツアー

アンディの突然の死のニュースさえなければ高橋信之介(ds)の事や西日本ツアーのエピソードなどが今月の「月刊スモーキン」のトップニュースだったのだけれど、しかたないね。2週間に及びコンサートツアーは、どこも大盛況、関係者の皆様、「追っかけ隊」の皆様、本当にありがとう。 あっ、この次、11月、東北ね。よろしく

(4)うるさいのはSFC?!

S・F・Cと個人的に親しくなるのは大いに結構なのだけど、親しくなり過ぎると、「俺は(私は)特別、という気持ちが強くなるためなのだろうか、演奏中決まってうるさい。 人間としてのつながりは分かるけれど、その前に音楽つながりでいたいのです。一般のお客は、し〜んとして聴いてるのにS・F・Cがそれでは困ります。けっこう神経質なの、僕。