海の上のギタリスト(宮之上貴昭 2000 6/24)
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日本丸の世界一周クルージングの最終航程、アラスカから日本の12日間に及ぶ船旅は、僕にとっては貴重な体験となりました。
まずおそらく、こんな機会でなければ行くことがないであろうアラスカに行きました。普通アラスカと言えば、バンクーバーを、すぐに思い浮かべるところですが、州都は僕が到着したジュノー。ほんとに小ぢんまりした小さな港町。ここに一泊。北村英治さんのオゴリで夕食に名物のシーフードを中心にした料理やトナカイ料理まで満喫。
ここの地ビールが実に美味で、ラベルも超カワイイ。思わず、明日からの船旅に備えて1ケース、ゲット。
日本丸2万トンを越す大型客船で、船内にはレストランやバー、大浴場からカジノ、カードルーム、ランドリー、などおよそ生活にかかせないものは全て揃っていた。バーは何と免税。ワイン1杯250円
僕は3人用の部屋を一人で使うことが出来たから、そこらの日本のビジネスホテルより、よっぽど部屋は広く、シャワーも完備。快適だった。
 演奏は12日のうち、メインショーが2回、ピアノラウンジで1回の計3回のみ。食事はスタッフと一緒で夜食を含めて4回でる。日本食中心の充実したメニューは飽きなかった。
乗船客は毎日豪華な食事が組まれていて、世界一周全航程100日を乗るとカルーく1000万円を超える。それでも毎日自分は移動することなく、言い換えれば自分の部屋がそのまま世界中を巡ってくれる、という楽しさ、毎日行われるショーやダンス、ティタイムなどなど、実に計算された企画で楽しませる為、リタイアしたご夫婦などには大変人気のあるクルーズだ。
 カードルームは麻雀が用意されていたので、客がやっているのを覗いていると、「どーぞ、どーぞ入ってください」と誘われた。僕はギャンブルは悔い改めてから というもの、きっぱり止めたので断ろうとすると、「賭けてませんから」との事。へえー、麻雀を賭けないでやる人がいるんだ!と変に関心しつつも、金持ちって、これだよな、やっぱり、と心から思いました。結果は僕の一人勝ちで、なーんだ、こんな事なら、思いっきり賭ときゃよかったなーと思いました。ウソウソ。少しホント。
 熱田修二ミーツ宮之上貴昭の「スウィート&ラブリー」のジャケット絵を船の中で描き上げると心に思って画材を持ち込んだので、画伯宮之上に変身して、ヒマな日に部屋で描いてました。もちろん出来上がりました。楽しみにしていてね。
arasuka101 船は北緯61度を超えた。このまま2日北に上れば北極という位置だ。夜11時を過ぎても日は沈まず、沈んだと思ったらすぐに又昇る。そう白夜だ。「白夜」といえば宮崎県延岡市にあった、カワイイ娘がいたスナックと同じ名である。それはともかく、船は氷河探索となった。アラスカ一大きいというハーバード氷河は、もうタイタニックの世界そのものだった。何万匹という鮭が飛び跳ねている、氷河に乗ったアラザシやラッコもいる。
クジラの群の中に船が入った日もあった。こうして長いようで、とても短く感じられた12日間の船旅は晴見埠頭で盛大な「おかえりなさい日本丸」のセレモニーを受け、地敏達もまるで100日間旅をしていたかのような気持ち
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